きんちゃんBOX

プロスキーヤー遠山巧のどんどんマニアック系フリースキーブログ◎

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パークアイテム研究室。良いキッカーとは?前編。

思っていた以上に反響を頂きました、「パークアイテム研究室」
鉄は熱いうちに打て、という事でさっそくの第2回目行きたいと思います。

今回のテーマは「飛びやすいキッカーとは?」の予定でしたが

「良いキッカーとは?」に変更します。

微妙にニュアンスが変わった程度ですが、このテーマのほうが面白いかな?ということで。
今回はちょっと、いや、なかなかに角が立ってしまうかなと思いますので、今回も一個人の意見としてお楽しみ下さい。


まず「良いキッカー」の定義ってなんだろう?というのが大事なポイントです。
はっきり一言で言ってしまうと「良いキッカー」は好みの差だと思っています。

それじゃぁあんまりだよ!!って思った皆さんご安心を!
まずはパークに関わるそれぞれの立場から見た「良いキッカー」についての個人的な見解をご覧ください。

パークに関わる人たちをグループ分けすると
・初級者
・中級者
・上級者
・ディガー(ピステンオペレーター)
・スキー場
この辺りがキッカーに関わる主な立場だと思います。
上3つは利用者側、下2つは管理者側です。

まず利用者側から行きましょう。
スキーヤー、スノーボーダー問わず、色んなレベルの人がいますよね。
よくピラミッド状の人口比率だと言われます。



blog4.png

そのままの図ですみませんw

では順に行きたいと思います。


■初級者
まず初級者にとって良いキッカーは間違いなく「安全かどうか」だと思います。
まずはストレートから、というのがセオリーでそこからグラブや180に派生して行く流れの方が多いですよね?
そこで活躍するキッカー、通称ポコジャンです。

ポコジャンを飛ぶ人も千差万別で、友達に教えてもらったりレッスンを受けている方もいれば、時には学生さんが旅行で来て、あれなら飛べそう!!って挑戦している姿も見かけます。



blog8_20150129015716e4b.png



利用者が不特定多数、かつ飛ぶ人の知識量の差が出てしまうので、上の図のような放物線で上の図のようなキッカーの形状だと非常に、痛い。
もちろんキッカーそのものが小さいのでそこまでのダメージにはならないと思いますが、それも大人の話で最近では保育園児くらいの子どもが飛んでいる姿も目にします。

なので極端ですが、最初からテーブルが進行方向側に少し下がっているか、テーブルトップ形状が理想じゃないかと感じています。
これなら飛ばなかった場合に衝撃が少し逃げるので、それだけでも体に易しいかなと。
仮に超ポコジャンとでも名付けましょう。

超ポコジャン
まずはキッカーという形の物に入る、形状を体感させるのが使命のような気さえします。

もちろんスタート位置の指定ないと、飛び過ぎも考えられるので、これはディガーさん達も悩みどころだと思いますね。

で、初級の中でもしっかりこう飛ぼう!技をやってみよう!と言う方には
テーブル、ノール、ランディングの輪郭がはっきりしているものが次のステップに進むのに必要になってくると思います。



blog5.png


自分のコントロールでランディングゾーンで着地する、という感覚をここで少しでも捉えておきたいですね。

そしてキッカー自体のアールはあまり上を向いていない方が、平軸をキープしやすいかなと思います。


という事で、初級者には「とにかく安全に飛んで着地できて、すこし技をやってみたいと思わせるキッカー」
が良いキッカーとさせて頂きます。



■中級者
続いて中級者にとって良いキッカー、ここは非常に難しいです。
ポコジャンならスピンが出来る、けどスピンにグラブを入れたり回転数を上げたいという方が多い印象をうけます。3Dやフリップをする方もいますよね。

そしてこのレベルになってくると夏の期間にもオフトレ施設に行っている方の割合も非常に多いと思います。

そうなると練習して来たものや試したい新しいトリックに挑戦しやすいかどうか、が判断基準になりそうです。

新しいことに挑戦したい!ちょっと大きいけど飛んでみたい!と思えるキッカー、下の3つキッカーをみてどうでしょうか?



blog6.png
放物線のラインが少し不自然なのはご愛嬌ですがw

ややステップアップの1
完全にテーブルトップタイプの2
超ポコジャンと同じようにどこにでも着地出来るようにした物が3

どれが良さそうですか?

ここでポイントになってくるのが、ランディングできる広さ(長さ)です。
では、ランディング長さを比べてみましょう。



blog9.png


はい!一目瞭然ですね。
3の形状が圧倒的にランディングできる範囲が狭いです、当然スピードや抜けで踏む量がシビアになってきます。はっきりいって俺ならそこまでのコントロールをしながら新しい技に挑戦したくありません。
どこに着地しても傾斜がついてんだしいいんじゃない?という気もしますが、ランディングバーンとして作ってある所より手前はこのサイズになると普通に痛いです。
かといって距離を飛んでも痛い不思議。

逆に着地で痛くならないようにと、あまり踏まずに放物線をさげるように抜けると「トリック自体の安定感が下がりやすくなる」というのが自分の見解です。

やはり1か2が多少思い切って飛び出せるかなと思います。

実際に今日47で撮影したミディアムキッカー1個目の写真は、1と2の中間の様な形状で着地に対してのストレスなく飛べるようになっていました。



blog7.png
(わかりやすいように左右反転してあります)

5メートルくらいのサイズで3、5辺りは気持ちよく飛べました!
ランディングの緑の辺りが特に着地しやすい範囲かと感じましたね。

中級者用キッカーになってくるにつれ、アールがポコジャンよりは上を向いた物が多くなってくる傾向があるので、まずはそのアールに慣れるところからスタートしてみてはいかかでしょうか。


ということで、中級者には「着地に不安がなく、新しい事に挑戦してみようと思えるキッカー」
が良いキッカーとさせて頂きます。


「浮遊感を感じやすい」というのもひとつ要素になってきますが、これはまたの機会に。


■上級者
俗にいう上手い人、皆さんもパークで見かけることがあると思います。
この人たちは基本的にどこを滑っても、どんなキッカーを飛んでも、普通に上手いです。
これは厳しい言い方かもしれませんが、技術レベルが上がると自由度が増すのがこのスポーツです。



bolg4.png


第1回で「スキーヤーはアップ系が好き?」で出て来たアールのきつい形状のキッカーでも、レベルの高いスノーボーダーなら普通に合わしてくるでしょ!って思っています。適応力が高く、経験値も高い人が多いので、正直こういうキッカーが向いているというのはないんじゃないかな?と思います。

むしろそれぞれにとっての「良いキッカー」は好みの差でかわってくるじゃないかな?という感じです。
中級と同じでランディングしやすい範囲が広い(長い)、というのは上級者ばかり飛ぶような大きなキッカーでももちろん必要になってきます。
それこそX-GAMESのコースのランディングは果てしなかったですね。

上級のキッカーになってくると、スキー場によってはアールがかなり上を向いている場合もあるのでより注意が必要だと思います。


という事で、上級者にとっての良いキッカーは「ランディングがしっかりあって、あとはそれぞれの好みに合うかどうか」
とさせて頂きます。





さ!今日はここまで!!
思ってた以上に長文になってしまいました。

ディガー(ピステンオペレーター)、スキー場の立場からは次回にさせて下さい。
この2点からの視点を踏まえないと、パークやキッカーに対して偏った考え方になってしまうかなと思います。
なのでなるべくすぐにアップします!

そしてあくまで個人的な見解ですので、暖かく見守って頂けるとありがたいです。

ではまた次回!!

最後は告知!!w

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