きんちゃんBOX

プロスキーヤー遠山巧のどんどんマニアック系フリースキーブログ◎

2014年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2015年02月

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パークアイテム研究室。良いキッカーとは?前編。

思っていた以上に反響を頂きました、「パークアイテム研究室」
鉄は熱いうちに打て、という事でさっそくの第2回目行きたいと思います。

今回のテーマは「飛びやすいキッカーとは?」の予定でしたが

「良いキッカーとは?」に変更します。

微妙にニュアンスが変わった程度ですが、このテーマのほうが面白いかな?ということで。
今回はちょっと、いや、なかなかに角が立ってしまうかなと思いますので、今回も一個人の意見としてお楽しみ下さい。


まず「良いキッカー」の定義ってなんだろう?というのが大事なポイントです。
はっきり一言で言ってしまうと「良いキッカー」は好みの差だと思っています。

それじゃぁあんまりだよ!!って思った皆さんご安心を!
まずはパークに関わるそれぞれの立場から見た「良いキッカー」についての個人的な見解をご覧ください。

パークに関わる人たちをグループ分けすると
・初級者
・中級者
・上級者
・ディガー(ピステンオペレーター)
・スキー場
この辺りがキッカーに関わる主な立場だと思います。
上3つは利用者側、下2つは管理者側です。

まず利用者側から行きましょう。
スキーヤー、スノーボーダー問わず、色んなレベルの人がいますよね。
よくピラミッド状の人口比率だと言われます。



blog4.png

そのままの図ですみませんw

では順に行きたいと思います。


■初級者
まず初級者にとって良いキッカーは間違いなく「安全かどうか」だと思います。
まずはストレートから、というのがセオリーでそこからグラブや180に派生して行く流れの方が多いですよね?
そこで活躍するキッカー、通称ポコジャンです。

ポコジャンを飛ぶ人も千差万別で、友達に教えてもらったりレッスンを受けている方もいれば、時には学生さんが旅行で来て、あれなら飛べそう!!って挑戦している姿も見かけます。



blog8_20150129015716e4b.png



利用者が不特定多数、かつ飛ぶ人の知識量の差が出てしまうので、上の図のような放物線で上の図のようなキッカーの形状だと非常に、痛い。
もちろんキッカーそのものが小さいのでそこまでのダメージにはならないと思いますが、それも大人の話で最近では保育園児くらいの子どもが飛んでいる姿も目にします。

なので極端ですが、最初からテーブルが進行方向側に少し下がっているか、テーブルトップ形状が理想じゃないかと感じています。
これなら飛ばなかった場合に衝撃が少し逃げるので、それだけでも体に易しいかなと。
仮に超ポコジャンとでも名付けましょう。

超ポコジャン
まずはキッカーという形の物に入る、形状を体感させるのが使命のような気さえします。

もちろんスタート位置の指定ないと、飛び過ぎも考えられるので、これはディガーさん達も悩みどころだと思いますね。

で、初級の中でもしっかりこう飛ぼう!技をやってみよう!と言う方には
テーブル、ノール、ランディングの輪郭がはっきりしているものが次のステップに進むのに必要になってくると思います。



blog5.png


自分のコントロールでランディングゾーンで着地する、という感覚をここで少しでも捉えておきたいですね。

そしてキッカー自体のアールはあまり上を向いていない方が、平軸をキープしやすいかなと思います。


という事で、初級者には「とにかく安全に飛んで着地できて、すこし技をやってみたいと思わせるキッカー」
が良いキッカーとさせて頂きます。



■中級者
続いて中級者にとって良いキッカー、ここは非常に難しいです。
ポコジャンならスピンが出来る、けどスピンにグラブを入れたり回転数を上げたいという方が多い印象をうけます。3Dやフリップをする方もいますよね。

そしてこのレベルになってくると夏の期間にもオフトレ施設に行っている方の割合も非常に多いと思います。

そうなると練習して来たものや試したい新しいトリックに挑戦しやすいかどうか、が判断基準になりそうです。

新しいことに挑戦したい!ちょっと大きいけど飛んでみたい!と思えるキッカー、下の3つキッカーをみてどうでしょうか?



blog6.png
放物線のラインが少し不自然なのはご愛嬌ですがw

ややステップアップの1
完全にテーブルトップタイプの2
超ポコジャンと同じようにどこにでも着地出来るようにした物が3

どれが良さそうですか?

ここでポイントになってくるのが、ランディングできる広さ(長さ)です。
では、ランディング長さを比べてみましょう。



blog9.png


はい!一目瞭然ですね。
3の形状が圧倒的にランディングできる範囲が狭いです、当然スピードや抜けで踏む量がシビアになってきます。はっきりいって俺ならそこまでのコントロールをしながら新しい技に挑戦したくありません。
どこに着地しても傾斜がついてんだしいいんじゃない?という気もしますが、ランディングバーンとして作ってある所より手前はこのサイズになると普通に痛いです。
かといって距離を飛んでも痛い不思議。

逆に着地で痛くならないようにと、あまり踏まずに放物線をさげるように抜けると「トリック自体の安定感が下がりやすくなる」というのが自分の見解です。

やはり1か2が多少思い切って飛び出せるかなと思います。

実際に今日47で撮影したミディアムキッカー1個目の写真は、1と2の中間の様な形状で着地に対してのストレスなく飛べるようになっていました。



blog7.png
(わかりやすいように左右反転してあります)

5メートルくらいのサイズで3、5辺りは気持ちよく飛べました!
ランディングの緑の辺りが特に着地しやすい範囲かと感じましたね。

中級者用キッカーになってくるにつれ、アールがポコジャンよりは上を向いた物が多くなってくる傾向があるので、まずはそのアールに慣れるところからスタートしてみてはいかかでしょうか。


ということで、中級者には「着地に不安がなく、新しい事に挑戦してみようと思えるキッカー」
が良いキッカーとさせて頂きます。


「浮遊感を感じやすい」というのもひとつ要素になってきますが、これはまたの機会に。


■上級者
俗にいう上手い人、皆さんもパークで見かけることがあると思います。
この人たちは基本的にどこを滑っても、どんなキッカーを飛んでも、普通に上手いです。
これは厳しい言い方かもしれませんが、技術レベルが上がると自由度が増すのがこのスポーツです。



bolg4.png


第1回で「スキーヤーはアップ系が好き?」で出て来たアールのきつい形状のキッカーでも、レベルの高いスノーボーダーなら普通に合わしてくるでしょ!って思っています。適応力が高く、経験値も高い人が多いので、正直こういうキッカーが向いているというのはないんじゃないかな?と思います。

むしろそれぞれにとっての「良いキッカー」は好みの差でかわってくるじゃないかな?という感じです。
中級と同じでランディングしやすい範囲が広い(長い)、というのは上級者ばかり飛ぶような大きなキッカーでももちろん必要になってきます。
それこそX-GAMESのコースのランディングは果てしなかったですね。

上級のキッカーになってくると、スキー場によってはアールがかなり上を向いている場合もあるのでより注意が必要だと思います。


という事で、上級者にとっての良いキッカーは「ランディングがしっかりあって、あとはそれぞれの好みに合うかどうか」
とさせて頂きます。





さ!今日はここまで!!
思ってた以上に長文になってしまいました。

ディガー(ピステンオペレーター)、スキー場の立場からは次回にさせて下さい。
この2点からの視点を踏まえないと、パークやキッカーに対して偏った考え方になってしまうかなと思います。
なのでなるべくすぐにアップします!

そしてあくまで個人的な見解ですので、暖かく見守って頂けるとありがたいです。

ではまた次回!!

最後は告知!!w

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| ■パークアイテム研究室 | 02:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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2月のレッスン、キャンプ情報!!

2月のキャンプ告知です!!

1月31日、2月7日はヤナバでは初となるレッスンスタイル。

2月14日はいつものナイターセッションです!!

2月後半はアメリカ遠征、3月も大会参戦などであまりレッスン、キャンプ共に開催できませんのでこの機会にぜひご参加下さい!!

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■キャンプ詳細
1月31日,2月1日,7日,8日
「パークライドレッスン」
内容:ジャンプ、ジブ
易しいアイテムを使用します
場所:ヤナバスノーパーク
時間:17時30分−20時30分
集合:17時10分 
リフト券売り場周辺
定員:6名(先着順)
料金:6000円(リフト券別)

2月14日
「ナイターセッション」
内容:地形、パークアイテムの
   自由な遊び方を提案します!
場所:ヤナバスノーパーク
時間:18時−20時
集合:17時40分 
リフト券売り場周辺
定員:8名(先着順)
料金:3000円(リフト券別)

申し込み、問い合わせは
KLP@outlook.jp まで!!
申し込みの際はお名前、参加希望日、連絡先をお忘れなく!!

・参加の際の注意事項
コーチ、スキー場はキャンプ開催中、または個人での練習中等に発生した負傷、疾病、損傷、
紛失、生命の危険、天変地異などに対してすべての安全を確保できない場合があります。
身体、用具に対する負傷損傷などについては、応急処置以上の責任は負えません。

| □ レッスン関連 | 11:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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パークアイテム研究室。スキーヤーはアップ系が好き?編。

本日2015年1月26日より「パークアイテム研究室」シリーズをスタートします。

ここ数年、より良いパークとは?
という疑問を持ちつつ滑ってきました。
そこで自分のキャリアの中で得た考えや見解を記して行こう!と決断しました。

15年くらいのキャリアの中で感じたアイテムそのものについて記して行きますが、時に不快に感じる場合があるかと思います、なのであくまで一個人の見解として楽しんで頂ければ幸いです!

この企画の根底にあるのは、みんなで(マテリアルや立場関係なく)情報をシェアしてパークシーンをもっと楽しいものにして行きたい!という思いです。



さ!という訳で第一回のテーマは「スキーヤーはアップ系キッカーが好き?」です。

これはですね、良くスノーボーダーの友達に聞かれる事が多いんです。

「スキーヤーのディガーが作るキッカーはアップ系で飛びづらいね」なんてフレーズも昔はよく耳にしましたね。正直なところスキーヤーのディガーに抵抗感をもっている方は一定数いるんじゃないかな?と今でも思っています。


なぜスキーヤーがアップ系が好きと思われているのか、まずは少し歴史を振り返ってみましょう。

フリースキーの起源として、モーグルの存在が欠かせません。

10数年前コブ斜面を滑る中でコブからコブへ飛び始めたのをきっかけに
今のモーグル競技に見られるエア台なる物が作られるようになりました。

で、そのエア台の部分だけ大きく作ったらもっと飛べるでしょ!
て感じで今のキッカー形状のものが出来上がってきます。

blog.png

で、この流れが10数年前の日本のパークにも間違いなくあったと思います。

競技としてのモーグルではなく、フリースキーとしてコブの中で飛ぶ事にはまったスキーヤー達は海外と同じようにモーグルを飛び出してパークやナチュラルで飛ぶようになったと聞いています。
実際自分が中学や高校の頃のキッカーはこういう形でしたね。

そしてここがポイントなんですが、モーグルから派生したキッカーの特徴が
「アール(ボトムからリップ)が短く、なおかつ飛び出し角度が上を向いているもの」だったんです。

img_1.jpeg

手前に置いてあるスキー板を比較してもらえるとわかりやすいですね。
この形状が基本にある状態でキッカーそのものが大きくなっていったんですね。

そしてこの形状がスノーボードには非常に難しいんです。

これは技術の問題よりも板に対しての荷重のかかり方に問題があるんです。

blog2.png

図はかなり極端にしてありますが
1本の板に対して1点で荷重をかけているスキーに対して
2点で荷重をかけているスノーボードだとどうしても板の中央がきれいにたわまずに、浮いているようになってしまうんですね。
板が浮きやすくなってしまうので、ポジションはキープしづらいくなり、飛ぶためのリズムも取りづらくなってしまいます。

結果、めっちゃ飛びづらい。

この頃生まれた概念がタイトルの
「スキーヤーはアップ系が好き?」
だと思います。

この頃のイメージがまだ残ってるなー、というのが個人的な感想ですね。

実際に最近のパークではアールが長くストレスなく飛べるキッカーがほとんどだと思います。

blog3.png

緑のラインがキッカーの最終的な角度ですね、どちらも同じ角度です。
ですが当然下のキッカーの方が飛びやすくてストレスがないです。

ちょうど今行なわれているX-GAMESのコースもスキー、スノーボード共に同じコースで開催されていますよね?
なので作り方しだいでどちらともに飛びやすいキッカーの形状があるんですね。
この辺りはまたの機会にアップして行きたいと思います。

「アールが長く、アールが一定で、アールがきつくないキッカー」が今の主流だと思います。

ただですね、アールがきつめで上がっているキッカーが好きなスキーヤーが多いのも事実です。
飛ぶリズムが取りやすいのと飛んだ感がすごいですからね、俺も好きですw

足下からごんってくるやつですねw


と、言う事で

「昔ながらのアップ系キッカーを好きなスキーヤーは未だにいるが
 スキーヤーがキッカーを作っても全部が全部昔みたいな感じじゃないよ」

を結論とさせて頂きます。


次回は、、「飛びやすいキッカーとは?」をテーマに行きたいと思います。
反感を買うだろうなー、と今から覚悟しています。


気になる方は次回もチェックして下さいね!!

では!

| ■パークアイテム研究室 | 21:04 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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