きんちゃんBOX

プロスキーヤー遠山巧のどんどんマニアック系フリースキーブログ◎

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パークアイテム研究室。良いアールとは?編

「パークアイテム研究室」かなり間が空いてしまいましたが

今回は「良いアールとは」です。

まず、これまでの3回の内容を振り返って良いキッカーの条件は下記の3点です。

・一定のアールであること
・ランディングの斜度がしっかりある事
・ランディングが長いこと

この辺りそろっているとが飛びやすく、安全性も高いと結論づけました。

という事で、まずランディングが長く、斜度のある土台を描きます。



blog15.png

雪を軽減するためのステップアップ形状で、ランディング斜度は30°です。


ではこの土台に2パターンのキッカーを付けてみます。



blog16.png

1は飛び出し角度30°
2は飛び出し角度17°
(リップの位置を合わせて設計しているため2のキッカーはアールが長くなっています)


どうでしょうか?
どちらが飛びやすそうですか?

まずキッカー単体を見た場合に、どちらが飛びやすいか?の定義ですが。
1の30°はかなり上向きなキッカーです。
なので平軸(いわゆるスピン)をするのは難しい反面、フリップ系のトリックに向いています。
2は平軸はやりやすい代わりに、フリップ系の足をあげて行くトリックが難しくなります。

なので、1と2どちらが飛びやすいか?という質問はどんなトリックをするかによってかわってきます。
厳しい言い方になってしまいますが、技術の高い人は1でも普通にスピンができるので上級者ほどフリップもしやすく
高さを感じやすい1が飛びやすいと感じることが多いかと思います。

そうすると、1の形状じゃなきゃ絶対だめなのか?という話になってしまいますが実はそうではありません。

これはFacebookでシェアやコメントをして下さった多くの方がすでに述べていましたが

「ランディングの角度に放物線が合っているかどうか」が鍵になってきます。

放物線??と気になった方もいると思いますが。



blog17.png

図の赤い線の部分です。キッカーを横から見たときに空中で描いている線=放物線 です。

1の形状だと飛び出し角度が上向きなので、2と比べるとより山なりに
2の形状だと飛び出し角度がほとんどないので、低い弾道になります。

どちらもスピードがしっかり合っていると、下図のようにランディングにきれいに入って行きますが。
オーバースビードで侵入すると下図のようになります。
(オーバースピードの放物線は緑です。)



blog18.png

1のキッカー形状だと上に放物線が伸びるためあまりかわりませんが
2だと上ではなく進行方向(実際に滑っている感覚だと前)に飛んで飛距離が伸びてしまい結果ランディングとの落差が出てしまい、そこから落下して行くので着地の衝撃を感じてしまいます。


こんどはランディング斜度の緩い土台に1と2のキッカーを乗せてみましょう。
(放物線の長さは斜度30°のランディングのままで、ランディングポイントを上げています)



blog21.png


最初のランディング斜度だと調子の良かった1のキッカーはこのランディングになると良いスピードでも着地の衝撃がかなりあります。
逆に2のキッカーは飛び過ぎても先ほどよりかはランディングに対して滑り込むようなラインになるため衝撃が軽減されます。(それでもこの図の通りだと痛いと思いますがw)

このようにキッカーの放物線がランディング斜度に合っている状態になっているキッカーは
一番最初に挙げた良いキッカーの絶対条件「ランディングが痛くない」を満たしてくれるんですね。

ランディングを無視してアールのみで造成してしまうとどうしても、ランディングで衝撃を感じてしまうため、どうしても新しい事に挑戦しづらくなってしまうかなと思います。あとは腰や膝が痛くなったりもおこりやすいと思います。

初級者であればあるほど緩い角度のキッカーが飛びやすく、技術の向上と共にキッカー角度ランディング斜度がきつい方が飛んでいる時間を楽しめるかなと個人的には思います。

そしてもう一点。
アールの長さ、がポイントになります。

上記の条件を満たしていても、アールの長さがありすぎると今度は気持ちよく飛べない場合があります。

アールを気持ち良く抜ける事の出来るスピードでいくと飛び過ぎたなんて経験ありませんか?
ランディングの良いところに着地しようとすると、デコ落ちするんじゃないかな?とアールの中で感じるキッカーがたまにはあります。

極端ですがこの図のような場合どうでしょうか?



blog19.png

テーブル5mに対してボトムからリップが30m。
リップを抜ける事にはほとんど止まりそうなスピードになっているはずです。

2ウェイのキッカーでビッグメインで作っている場合隣あるスモールはアールが長くなりやすく、結果気持ちよく抜けづらいというのも過去に見た事もあります。

このあたりはディガー泣かせなセットアップでどちらも良いキッカーにするのはなかなか骨が折れる作業かと思いますね。

リップを抜けるときに減速感がない、というのが1つ条件になるかと思います。



そしてみなさんはキッカーに何を求めますか?

安全性、飛びやすさ、ランディング、キッカー長さ等色んな条件がありますよね。

自分の場合は良いランディング(=安全性)とそれにあったキッカー角度と

なにより「浮遊感」です。

浮遊感は読んで字のごとし、空中で浮いている感覚です。

これが寝ているキッカーだと感じづらく、空中でのトリックのチェックポイントとして「放物線の頂点」を利用することが多い自分としては
「浮遊感」を感じるキッカー=ある程度上を向いているキッカー  が好みです。



blog20.png


これはあくまでのスキーヤーが好きなアップ系という訳ではなく
一定のアールで打ち上げ角度が上向きなキッカーという感じです。

パークのキッカー表記が○○メートルとなっているんですが
個人的には浮遊感○○ポイント(単位がないので仮です)的な表記だとうれしいですね。


なので良いアールは「ランディングとの相性で決まる」を結論とさせて頂きます。
詳細は・・・
1、ランディングに合う放物線を描ける
2、レベルややりたい事に合っている
3、抜けるときに減速感がない
です。

個人的には
4、浮遊感を感じられる
を追加ですw


次回のテーマ、何にしましょうか。
ジブの設置あたりでしょうか?

ご希望あればお伝え下さい。





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パークアイテム研究室。良いキッカーとは?後編。

少し間が空いてしまいましたパークアイテム研究室。

今回は前回の続き「良いキッカーとは?」後編に行きたいと思います。

前回は利用者側である、初級者、中級者、上級者それぞれにとっての良いキッカーについて触れました。
今回は管理者側である、ディガー(ピステンオペレーター)とスキー場にとっての良いキッカーについて考察して行きたいと思います。

今回の内容に関しては、自分が体験した事のない立場です。
本職の方には不快な思いをさせてしまうかも知れません。

今回もあくまで、個人的な見解という事でよろしくお願いします!


■ディガー(ピステンオペレーター)
キッカーのみならず、パークそのものを造成し日々管理してくれています、ディガーさん。
まずはどんな作業をしているかを確認して行きましょう。

ピステンでの作業は
キッカーの土台作り
キッカー作り
ジブの土台作り
など人の手では到底動かせない雪をゴイゴイ動かします。

そしてディガーと言われる人たちの作業は
キッカーの最終的なシェイプ
ジブの取り付け(穴掘り)
積雪時のアイテムの掘り起こし
毎日のアイテム整備
など毎日これをやるのはしんどそうだな、という作業です。

華やかなパークの印象とは裏腹に、その作業はかなり地味で肉体労働に近い物があります。

前回の「良いキッカーとは?前編」を読んでくれた方の中には「ディガーが悪いんだ!」と思ってしまった方もいるかと思います、これに関しては反省です。

間違いなくほとんどのディガーチームがキッカーに限らず良いパークを作ろうとしていると思っています。

パークライディングが好きでディガーになったという経緯の方が多いはずですからね。



ではまず前回の話を踏まえて、良いキッカーを描いてみます。



blog10.png
キッカー角度30°、ランディングは斜度35°、ゲレンデ斜度15°。

今までの内容を踏まえて
・一定のアールのキッカー
・怖さを軽減するテーブルトップ形状
・痛くないランディング斜度
で図を描きました。キッカー角度30°は俗にいうアップ系ですがw

ただ、実際にこんなキッカーはなかなかお目にかかれません。
それでも良いキッカー作るのが仕事でしょ??
と昔のおれは思っていましたw

まずキッカーを作る上で何が必要になってくるかというと

「雪の量」これにつきます。

テーブルトップが安全で良いのはすでに周知なのです。
ランディングが長くて斜度があるものが安全なのも周知なのです。

それを作る事自体は可能なのですが、、、
かなり極端な話それをしてしまうと、3月頭にはコース自体に雪がなくなってシーズン最後までパーク全体を維持出来ない可能性が出て来てしまうんです。

fc2blog_2015020304293295c.jpg

海外の20メートル級のキッカーの土台。見るからにすごい量の雪を使っているのがわかりますよね?
この量の雪になると、下手したらコース中の雪を集めても作れないかもしれません。

・一定のアールのキッカー
・怖さを軽減するテーブルトップ形状
・痛くないランディング斜度

この条件を満たしつつ雪も節約出来る形は
最近の調子いいと口コミで聞くパークに多いこの形です。



blog11.png


テーブルトップ形状からステップアップ形状にして、ノール(テーブルとランディングの間)を下げる事で雪を削減しつつ必要なランディングを確保しています。



blog12.png


この量の雪が確保できるだけでジブが付けれたりするわけです。

でもこの形、初級者用に良いキッカーではあまり良くないと言っていたテーブルの形なんです。
これは厳しい言い方ですがこのサイズのキッカーになってくると「ちゃんとランディングまで飛べる」というのが前提になってきます。しっかりランディングまで飛ぶ技術を身につけてから、この手の形のキッカーに挑戦してもらえると安心ですね。

飛べる人は飛べるんだからこの形でいいでしょ!という判断はもちろんあると思うし、ありだと思います。
本場アメリカのキッカーもこの形が主流ですからね!

もちろん安全に配慮してランディングはしっかりしてるので、変な怖さがないのが特性です。


すこし脱線してしまいましたが。
ピステンオペレーターは雪の使える量に制限があるなかで良いキッカーを作る、という事をしなくては行けないんです。

「じゃー降雪したら?」と思う方もいると思いますが、降雪ばかりはディガーの一存では決められません。

ここはスキー場の判断になってきますが、前にスキーヤーの藤田サイモンプロがゲレンデに対してのパーク比率は海外より日本の方が多いと言っていました。たしかにそうなんですね、既にパークに対して割と場所をとっている計算になるのです。

なのでスキー場利用者の中の何%がパークを利用しているか、というのもスキー場側としては当然考慮していると思います。
スキースノーボード人口の増加、パーク利用者の増加が良いパーク、良いキッカーの増加に繋がってくるんじゃないでしょうか。

「使える雪の中で、より理想に近づいたキッカー」がまずディガーにとっての良いキッカーになりますね。

そしてもう一点「維持のしやすいキッカー」が良いキッカーの要素になると思います。

先ほど述べた雪を一点にまとめすぎたらコースの雪がすぐ溶けて最後まで維持出来ないというのも、極端な話しながらこれになります。

世界的にみても降雪量が多い日本で、キッカー等人工物の形をキープしなくてはいけないのが日本のディガーの仕事の1つです。
フルリメイクから一週間もしないうちに豪雪なんて事も過去に何度も見てきました。

で本当に降りすぎると土台からつくり直したりすることが多いようですが
ここでポイントになってくるのが「土台の幅」の様です。



blog13.png


上の図のように幅の狭いキッカーで雪が積もった場合、キッカーをつぶして本当に1から作り直しになるんですが
下の図のようにピステンがキッカー脇を抜けれるとキッカーをつぶす事なく整備が出来るんですね。
降雪以外の日々の整備でも、このルートに入れるかどうかで整備の質が変わってしまうようです。

でここでもやはり使える雪の量や、コース幅などによって制限が出てきます。

そもそもパークにあまり力を入れていないスキー場になるとパーク整備のためになかなかピステンを回してもらえない事もあるようで、そうなると最初は良いキッカーでも降雪の度に形が崩れて行ってしまいますよね。

良いキッカーを作るスキルがあっても維持が出来ない、たまたまそのタイミングでキッカーを飛んだ人には調子悪いと思われてしまう事もあると思います。

本当に難しい立場がディガーだと思います。

そこでディガー(ピステンオペレーター)にとっての良いキッカーは
「使える雪の中でなるべく理想に近づけて、みんなが満足出来て、かつ整備のしやすい幅のあるキッカー」
とさせて頂きます。


■スキー場
スキー場にとって良いキッカー、これは今までの話の総括だと思います。

・利用者が満足感を得られる
・ケガなどのリスクが軽減されている
・雪も最小限ですむデザイン

ではないでしょうか?一番は利用者の満足度かな思います。
「良いキッカー(良いパーク)がある」というのがスキー場を選ぶときの1つの要素になってくる事が大事だと思います。
人も来ないのに雪や人件費をかける、なんていう風にはなかなか行きませんよね。

俺としては、良いパークがあってスキー場に人が増えた!なんてニュースが聞けたらめっちゃうれしいですね!
もちろん宣伝の仕方なんかもこれからはポイントになってくると思います。

ということでスキー場的に良いキッカーは
「ケガなくお客さんが満足してくれるキッカー」
とさせて頂きます。



という訳で「良いキッカーとは?」というテーマを2回に分けて考察してみました。立場の差はあれ、安全で安心感のあるキッカーというのがどの立場でも共通して言える部分かなと感じます。
どの立場が正しい、という事ではなく。それぞれの立場があるということを知っている事が今後大切になってくるかなと思いますね。

そのためにはやはりランディングが鍵になってくると思います。


という訳で次回は「キッカーとランディングの関係性」を考察したいと思います。
浮遊感という概念もここで登場します!お楽しみに!


では、おやすみなさい。




| ■パークアイテム研究室 | 05:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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パークアイテム研究室。良いキッカーとは?前編。

思っていた以上に反響を頂きました、「パークアイテム研究室」
鉄は熱いうちに打て、という事でさっそくの第2回目行きたいと思います。

今回のテーマは「飛びやすいキッカーとは?」の予定でしたが

「良いキッカーとは?」に変更します。

微妙にニュアンスが変わった程度ですが、このテーマのほうが面白いかな?ということで。
今回はちょっと、いや、なかなかに角が立ってしまうかなと思いますので、今回も一個人の意見としてお楽しみ下さい。


まず「良いキッカー」の定義ってなんだろう?というのが大事なポイントです。
はっきり一言で言ってしまうと「良いキッカー」は好みの差だと思っています。

それじゃぁあんまりだよ!!って思った皆さんご安心を!
まずはパークに関わるそれぞれの立場から見た「良いキッカー」についての個人的な見解をご覧ください。

パークに関わる人たちをグループ分けすると
・初級者
・中級者
・上級者
・ディガー(ピステンオペレーター)
・スキー場
この辺りがキッカーに関わる主な立場だと思います。
上3つは利用者側、下2つは管理者側です。

まず利用者側から行きましょう。
スキーヤー、スノーボーダー問わず、色んなレベルの人がいますよね。
よくピラミッド状の人口比率だと言われます。



blog4.png

そのままの図ですみませんw

では順に行きたいと思います。


■初級者
まず初級者にとって良いキッカーは間違いなく「安全かどうか」だと思います。
まずはストレートから、というのがセオリーでそこからグラブや180に派生して行く流れの方が多いですよね?
そこで活躍するキッカー、通称ポコジャンです。

ポコジャンを飛ぶ人も千差万別で、友達に教えてもらったりレッスンを受けている方もいれば、時には学生さんが旅行で来て、あれなら飛べそう!!って挑戦している姿も見かけます。



blog8_20150129015716e4b.png



利用者が不特定多数、かつ飛ぶ人の知識量の差が出てしまうので、上の図のような放物線で上の図のようなキッカーの形状だと非常に、痛い。
もちろんキッカーそのものが小さいのでそこまでのダメージにはならないと思いますが、それも大人の話で最近では保育園児くらいの子どもが飛んでいる姿も目にします。

なので極端ですが、最初からテーブルが進行方向側に少し下がっているか、テーブルトップ形状が理想じゃないかと感じています。
これなら飛ばなかった場合に衝撃が少し逃げるので、それだけでも体に易しいかなと。
仮に超ポコジャンとでも名付けましょう。

超ポコジャン
まずはキッカーという形の物に入る、形状を体感させるのが使命のような気さえします。

もちろんスタート位置の指定ないと、飛び過ぎも考えられるので、これはディガーさん達も悩みどころだと思いますね。

で、初級の中でもしっかりこう飛ぼう!技をやってみよう!と言う方には
テーブル、ノール、ランディングの輪郭がはっきりしているものが次のステップに進むのに必要になってくると思います。



blog5.png


自分のコントロールでランディングゾーンで着地する、という感覚をここで少しでも捉えておきたいですね。

そしてキッカー自体のアールはあまり上を向いていない方が、平軸をキープしやすいかなと思います。


という事で、初級者には「とにかく安全に飛んで着地できて、すこし技をやってみたいと思わせるキッカー」
が良いキッカーとさせて頂きます。



■中級者
続いて中級者にとって良いキッカー、ここは非常に難しいです。
ポコジャンならスピンが出来る、けどスピンにグラブを入れたり回転数を上げたいという方が多い印象をうけます。3Dやフリップをする方もいますよね。

そしてこのレベルになってくると夏の期間にもオフトレ施設に行っている方の割合も非常に多いと思います。

そうなると練習して来たものや試したい新しいトリックに挑戦しやすいかどうか、が判断基準になりそうです。

新しいことに挑戦したい!ちょっと大きいけど飛んでみたい!と思えるキッカー、下の3つキッカーをみてどうでしょうか?



blog6.png
放物線のラインが少し不自然なのはご愛嬌ですがw

ややステップアップの1
完全にテーブルトップタイプの2
超ポコジャンと同じようにどこにでも着地出来るようにした物が3

どれが良さそうですか?

ここでポイントになってくるのが、ランディングできる広さ(長さ)です。
では、ランディング長さを比べてみましょう。



blog9.png


はい!一目瞭然ですね。
3の形状が圧倒的にランディングできる範囲が狭いです、当然スピードや抜けで踏む量がシビアになってきます。はっきりいって俺ならそこまでのコントロールをしながら新しい技に挑戦したくありません。
どこに着地しても傾斜がついてんだしいいんじゃない?という気もしますが、ランディングバーンとして作ってある所より手前はこのサイズになると普通に痛いです。
かといって距離を飛んでも痛い不思議。

逆に着地で痛くならないようにと、あまり踏まずに放物線をさげるように抜けると「トリック自体の安定感が下がりやすくなる」というのが自分の見解です。

やはり1か2が多少思い切って飛び出せるかなと思います。

実際に今日47で撮影したミディアムキッカー1個目の写真は、1と2の中間の様な形状で着地に対してのストレスなく飛べるようになっていました。



blog7.png
(わかりやすいように左右反転してあります)

5メートルくらいのサイズで3、5辺りは気持ちよく飛べました!
ランディングの緑の辺りが特に着地しやすい範囲かと感じましたね。

中級者用キッカーになってくるにつれ、アールがポコジャンよりは上を向いた物が多くなってくる傾向があるので、まずはそのアールに慣れるところからスタートしてみてはいかかでしょうか。


ということで、中級者には「着地に不安がなく、新しい事に挑戦してみようと思えるキッカー」
が良いキッカーとさせて頂きます。


「浮遊感を感じやすい」というのもひとつ要素になってきますが、これはまたの機会に。


■上級者
俗にいう上手い人、皆さんもパークで見かけることがあると思います。
この人たちは基本的にどこを滑っても、どんなキッカーを飛んでも、普通に上手いです。
これは厳しい言い方かもしれませんが、技術レベルが上がると自由度が増すのがこのスポーツです。



bolg4.png


第1回で「スキーヤーはアップ系が好き?」で出て来たアールのきつい形状のキッカーでも、レベルの高いスノーボーダーなら普通に合わしてくるでしょ!って思っています。適応力が高く、経験値も高い人が多いので、正直こういうキッカーが向いているというのはないんじゃないかな?と思います。

むしろそれぞれにとっての「良いキッカー」は好みの差でかわってくるじゃないかな?という感じです。
中級と同じでランディングしやすい範囲が広い(長い)、というのは上級者ばかり飛ぶような大きなキッカーでももちろん必要になってきます。
それこそX-GAMESのコースのランディングは果てしなかったですね。

上級のキッカーになってくると、スキー場によってはアールがかなり上を向いている場合もあるのでより注意が必要だと思います。


という事で、上級者にとっての良いキッカーは「ランディングがしっかりあって、あとはそれぞれの好みに合うかどうか」
とさせて頂きます。





さ!今日はここまで!!
思ってた以上に長文になってしまいました。

ディガー(ピステンオペレーター)、スキー場の立場からは次回にさせて下さい。
この2点からの視点を踏まえないと、パークやキッカーに対して偏った考え方になってしまうかなと思います。
なのでなるべくすぐにアップします!

そしてあくまで個人的な見解ですので、暖かく見守って頂けるとありがたいです。

ではまた次回!!

最後は告知!!w

lessonpop.png

| ■パークアイテム研究室 | 02:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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パークアイテム研究室。スキーヤーはアップ系が好き?編。

本日2015年1月26日より「パークアイテム研究室」シリーズをスタートします。

ここ数年、より良いパークとは?
という疑問を持ちつつ滑ってきました。
そこで自分のキャリアの中で得た考えや見解を記して行こう!と決断しました。

15年くらいのキャリアの中で感じたアイテムそのものについて記して行きますが、時に不快に感じる場合があるかと思います、なのであくまで一個人の見解として楽しんで頂ければ幸いです!

この企画の根底にあるのは、みんなで(マテリアルや立場関係なく)情報をシェアしてパークシーンをもっと楽しいものにして行きたい!という思いです。



さ!という訳で第一回のテーマは「スキーヤーはアップ系キッカーが好き?」です。

これはですね、良くスノーボーダーの友達に聞かれる事が多いんです。

「スキーヤーのディガーが作るキッカーはアップ系で飛びづらいね」なんてフレーズも昔はよく耳にしましたね。正直なところスキーヤーのディガーに抵抗感をもっている方は一定数いるんじゃないかな?と今でも思っています。


なぜスキーヤーがアップ系が好きと思われているのか、まずは少し歴史を振り返ってみましょう。

フリースキーの起源として、モーグルの存在が欠かせません。

10数年前コブ斜面を滑る中でコブからコブへ飛び始めたのをきっかけに
今のモーグル競技に見られるエア台なる物が作られるようになりました。

で、そのエア台の部分だけ大きく作ったらもっと飛べるでしょ!
て感じで今のキッカー形状のものが出来上がってきます。

blog.png

で、この流れが10数年前の日本のパークにも間違いなくあったと思います。

競技としてのモーグルではなく、フリースキーとしてコブの中で飛ぶ事にはまったスキーヤー達は海外と同じようにモーグルを飛び出してパークやナチュラルで飛ぶようになったと聞いています。
実際自分が中学や高校の頃のキッカーはこういう形でしたね。

そしてここがポイントなんですが、モーグルから派生したキッカーの特徴が
「アール(ボトムからリップ)が短く、なおかつ飛び出し角度が上を向いているもの」だったんです。

img_1.jpeg

手前に置いてあるスキー板を比較してもらえるとわかりやすいですね。
この形状が基本にある状態でキッカーそのものが大きくなっていったんですね。

そしてこの形状がスノーボードには非常に難しいんです。

これは技術の問題よりも板に対しての荷重のかかり方に問題があるんです。

blog2.png

図はかなり極端にしてありますが
1本の板に対して1点で荷重をかけているスキーに対して
2点で荷重をかけているスノーボードだとどうしても板の中央がきれいにたわまずに、浮いているようになってしまうんですね。
板が浮きやすくなってしまうので、ポジションはキープしづらいくなり、飛ぶためのリズムも取りづらくなってしまいます。

結果、めっちゃ飛びづらい。

この頃生まれた概念がタイトルの
「スキーヤーはアップ系が好き?」
だと思います。

この頃のイメージがまだ残ってるなー、というのが個人的な感想ですね。

実際に最近のパークではアールが長くストレスなく飛べるキッカーがほとんどだと思います。

blog3.png

緑のラインがキッカーの最終的な角度ですね、どちらも同じ角度です。
ですが当然下のキッカーの方が飛びやすくてストレスがないです。

ちょうど今行なわれているX-GAMESのコースもスキー、スノーボード共に同じコースで開催されていますよね?
なので作り方しだいでどちらともに飛びやすいキッカーの形状があるんですね。
この辺りはまたの機会にアップして行きたいと思います。

「アールが長く、アールが一定で、アールがきつくないキッカー」が今の主流だと思います。

ただですね、アールがきつめで上がっているキッカーが好きなスキーヤーが多いのも事実です。
飛ぶリズムが取りやすいのと飛んだ感がすごいですからね、俺も好きですw

足下からごんってくるやつですねw


と、言う事で

「昔ながらのアップ系キッカーを好きなスキーヤーは未だにいるが
 スキーヤーがキッカーを作っても全部が全部昔みたいな感じじゃないよ」

を結論とさせて頂きます。


次回は、、「飛びやすいキッカーとは?」をテーマに行きたいと思います。
反感を買うだろうなー、と今から覚悟しています。


気になる方は次回もチェックして下さいね!!

では!

| ■パークアイテム研究室 | 21:04 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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